補聴器専門館のこだわり

私たちがこだわる理由

補聴器を購入するまでになぜ3ヶ月もかかるのか?
その理由は「長い時間をかけて忘れてしまった音を思い出すため」です。

補聴器は低下した聴力を補い、よく聴こえていた頃に近づけるための器械です。
よく眼鏡に例えられることがありますが、視力に合わせたレンズをつけるだけで効果を発揮する眼鏡とは違い、補聴器は聴力に合わせたからといってすぐに会話が聴こえるようになるわけではありません。

補聴器をつけると、確かに音は大きく聴こえるようになります。
でも補聴器の役目は音を聴こえるようにすることではなく、会話の聴きとりをよくすることなんです。
難聴の進行とともに、長い時間をかけて少しずつ音が脳に入らなくなり、音や言葉を忘れていきます。
その静かさに慣れてしまったところに補聴器をつけると、たくさんの音の情報が入ってきます。忘れてしまっている音のことを理解できず、雑音と感じてしまうのです。

「補聴器は雑音ばかりが聴こえて人の話はよく聴こえない」と聞いたことがありませんか?
こういったことを防ぐために、最初は小さな音から始め、脳にいろんな音を思い出してもらいます。

はじめは雑音と感じていた音も、何の音か理解できるようになると雑音とは感じなくなります。
毎日無理のない範囲で補聴器をつけて音を思い出し、少しずつ音の調整を進めていきながら実際の生活の中で使っていただき補聴器に慣れ、違和感を減らしご納得いただくための3ヶ月でもあります。

聴こえで困っている方、ご家族の方へ